N2
NanToo
開発者向け

ファイル転送時間計算機 (Mbps / Gbps / オーバーヘッド対応)

ファイルサイズ × 回線速度から転送所要時間を計算するツール。 KB/MB/GB と KiB/MiB/GiB の 10 進・2 進両方に対応、 TCP/IP・HTTP・Wi-Fi・モバイル混雑などのプロトコルオーバーヘッドプリセット付き。 100GB を 1Gbps で送ると何分かかるかが一発で分かる。

ファイル転送時間計算機 (Mbps / Gbps / オーバーヘッド対応)について

ファイル転送時間計算機とは

このツールは、 ファイルサイズ × 回線速度から転送に必要な所要時間を計算します。 「100 GB を 1 Gbps で送ると何分?」 「1 GiB のダウンロードに Wi-Fi だと何秒?」 のような問いに即答できます。

単純に「サイズ ÷ 速度」 を計算するだけではありません。 実際の転送は TCP/IP ヘッダ・HTTPS ハンドシェイク・Wi-Fi 再送などで理論値の半分以下になることがあります。 本ツールはオーバーヘッドのプリセット (理論 / TCP一般 8% / HTTPS 15% / Wi-Fi 40% / モバイル混雑 60%) を用意し、 シナリオ別の所要時間を一覧表示します。

計算式 ― 8 倍の換算は忘れがち

所要時間の基本式:

所要時間 [秒] = ファイルサイズ [bit] / 実効スループット [bps]
              = (バイト × 8) / (回線速度 × (1 - オーバーヘッド%))

ポイントは「ファイルバイト」 と「回線ビット」 で単位が違うこと。 回線「1 Gbps」 は秒間 10⁹ ビット = 125 MB/s であって 1 GB/s ではありません。 8 倍見落とすと所要時間が 1/8 になります。

GB と GiB ― 10 進と 2 進の混在

ファイルサイズの単位には 2 系統あります:

  • SI (10 進): 1 GB = 10⁹ B = 1,000,000,000 B (HDD カタログ・macOS のファイル表示)
  • IEC (2 進): 1 GiB = 2³⁰ B = 1,073,741,824 B (Windows のファイル表示・メモリ容量)

差は約 7.4%。 1 TB の HDD が「931 GB」 と表示されるのはこの混在のせいで、 厳密には「1 TB (= 10¹² B) = 931.32 GiB」 です。 本ツールは KB/MB/GB と KiB/MiB/GiB の両方を選べるので、 自分の文脈に合わせて使い分けてください。 関連: 「Mbps と MB/s が 8 倍違う理由」 解説記事

オーバーヘッドの目安

実際のスループットがカタログ値の何 % になるかは、 経路・プロトコル・距離で大きく変わります:

  • TCP/IP 一般 (8% 損失): 物理層 + Ethernet + TCP/IP ヘッダの目安
  • HTTPS (15%): TLS ハンドシェイク・HTTP ヘッダ込み
  • Wi-Fi 体感 (40%): 半二重・干渉・再送を含めた実測の目安
  • モバイル混雑 (60%): 4G/5G で電波が悪い・人が多い時間帯

これらは概算であり、 実測値はネットワーク環境・サーバー側の帯域・経路の混雑度で変わります。 「理論最速」 と「ワーストケース」 を両方見て見積もるのが安全です。

よくある質問

Q. 1 Gbps の光回線で 100 GB を送ると何分?
理論値: 100 GB (= 800 Gb) / 1 Gbps = 800 秒 = 13 分 20 秒。 ただし TCP/IP オーバーヘッドが 8% 程度入ると約 14.5 分、 HTTPS 15% で約 15.7 分、 Wi-Fi 経由 (40% 損失) なら約 22 分。 本ツールでオーバーヘッドのスライダーを動かすとシナリオ別の値が一覧できます。
Q. Wi-Fi の表示速度が 1.2 Gbps なのに実測 300 Mbps しか出ないのはなぜ?
Wi-Fi のリンク速度はあくまで物理層の理論値です。 (a) Wi-Fi は半二重 (送信と受信を同時にできない)、 (b) 電波干渉や再送、 (c) クライアントの能力 (アンテナ本数・対応規格)、 (d) アクセスポイントの輻輳 ― これらで実効スループットは半分以下になります。 本ツール「Wi-Fi 体感 40%」 プリセットはこの実態に近い数字です。
Q. GB と GiB はどっちが正しいの?
どちらも正しく、 文脈で使い分けるのが正解。 ストレージ・ネットワーク機器のカタログは SI (10 進、 1 GB = 10⁹ B)、 OS のメモリ表示や Windows のファイル表示は IEC (2 進、 1 GiB = 2³⁰ B)。 同じ「ファイルサイズ 1 GB」 と言われても発信元によって 7% 違うので、 厳密な見積もりでは GiB / GB を明示する習慣を。
Q. TCP オーバーヘッドはなぜ 8% なの?
概算です。 Ethernet フレームのヘッダ (38 B) + IP ヘッダ (20 B) + TCP ヘッダ (20 B) + 通常 MTU 1500 B のうち実データが 1460 B、 という構成で計算すると約 5%。 これに ACK の往復・再送・スロースタートの影響を加味して 8% 程度が体感値。 厳密な数値が必要なら iperf や実測ベンチマークを使ってください。

関連ツール

このツールを評価
(0件)