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バッテリー容量換算 (mAh / Ah / Wh・電圧依存)

mAh・Ah・Wh を電圧を指定して相互換算するツール。 mAh と Wh の橋渡しには電圧が必須 (Wh = mAh÷1000 × V) なので単純換算では出せない。 モバイルバッテリーの実効容量 (昇圧ロス) と充電回数の目安、 セルの直列/並列パック (nSmP) の電圧・容量・エネルギー計算にも対応。

バッテリー容量換算 (mAh / Ah / Wh・電圧依存)について

バッテリー容量換算とは

このツールは、 バッテリーの容量を mAh (ミリアンペア時)・Ah (アンペア時)・Wh (ワット時) の間で相互換算します。 さらに、 モバイルバッテリーの実効容量 (昇圧ロス込み) や機器を充電できる回数の目安、 電池セルを直列 (S)・並列 (P) で組んだパックの電圧・容量・エネルギー計算にも対応しています。

ポイントは「mAh と Wh は電圧がないと変換できない」 という点です。 単純な単位換算ツールや検索の電卓では Wh を出せないのは、 電圧という第二の情報が必要だからです。

なぜ mAh だけでは Wh に変換できないのか

mAh・Ah は「電荷量」、 Wh は「エネルギー量」 で、 そもそも次元が違います。 両者を結ぶには電圧が要ります:

Wh = Ah × 電圧[V] = (mAh ÷ 1000) × 電圧[V]

リチウムイオン電池の公称電圧は一般に 3.6〜3.7V です。 例えば 20,000mAh のモバイルバッテリー (公称 3.7V) は:

  • 20,000mAh = 20Ah
  • 20Ah × 3.7V = 74Wh

同じ「20,000mAh」 でも、 公称電圧が違う製品ならば Wh は変わります。 製品スペックに mAh しか書かれていない場合でも、 セル電圧を指定すれば Wh が求められます。

「20,000mAh なのに数回しか充電できない」 ― 昇圧ロスの正体

「20,000mAh のモバイルバッテリーなのに、 3,000mAh のスマホが 6〜7 回ではなく 5 回程度しか充電できない」 ― これは故障ではなく、 主に電圧変換 (昇圧) のロスが原因です。

モバイルバッテリーの容量はセル電圧 (≒3.7V) 基準で表記されますが、 USB 出力は 5V。 内部で 3.7V → 5V に昇圧する際に変換ロス (一般に 10〜20%) が生じ、 さらにスマホ側の充電回路でもロスが出ます。 本ツールの「実効容量・充電回数」 モードは、 公称容量・セル電圧・出力電圧・変換効率からこの目減りを数値化します。

例: 公称 20,000mAh (3.7V)、 出力 5V、 効率 85% の場合、 出力 5V 換算では約 12,580mAh 相当が実効値です。

直列 (S) と並列 (P) ― バッテリーパックの組み方

電動工具・ラジコン・自作バッテリーなどでは、 セルを直列・並列に組み合わせて目的の電圧・容量を作ります。 ルールはシンプルです:

  • 直列 (S): 電圧が加算される (容量は不変)
  • 並列 (P): 容量が加算される (電圧は不変)

例: 18650 セル (3.7V / 3,000mAh) を 3S2P で組むと、 電圧 11.1V・容量 6,000mAh・エネルギー 66.6Wh、 セルは合計 6 本になります。 エネルギー [Wh] は繋ぎ方によらず「総容量 × 総電圧」 で決まり、 セル本数に比例します。

Wh 換算が必要になる場面

Wh での容量把握が必要になる代表例として、 航空機にバッテリーを持ち込む際に容量 (Wh) の上限が設けられていることが挙げられます。 製品に mAh 表記しかない場合、 セル電圧を使って Wh に換算する必要が出てきます。

ただし、 具体的な上限値や持ち込みの可否は航空会社・路線・時期によって異なります。 本ツールは Wh の計算結果を提示するのみで、 持ち込み可否の判定は行いません。 実際に持ち込む際は、 必ず利用する航空会社や公的機関が公表する最新の案内をご確認ください。

よくある質問

Q. mAh と Wh、 どちらが本当の容量ですか?
「実際に使えるエネルギー」 を表すのは Wh です。 mAh は電圧の情報を含まないため、 電圧の異なる製品同士を mAh だけで比較すると実際のエネルギー量を見誤ります。 製品を公平に比べたいときは、 mAh ではなく Wh (= mAh ÷ 1000 × 公称電圧) で比較するのが正確です。
Q. mAh から Wh を計算するときの電圧は何を使えばいい?
モバイルバッテリーやスマホの容量表記は、 内部リチウムイオンセルの公称電圧 (一般に 3.6〜3.7V) を基準にしています。 USB 出力の 5V ではなく、 この公称電圧 (3.7V 前後) を使うのが一般的です。 製品仕様書に公称電圧 (Nominal Voltage) が記載されていればその値を使ってください。
Q. 20,000mAh のバッテリーで 3,000mAh のスマホを6回以上充電できないのはなぜ?
主な理由は電圧変換 (昇圧) のロスです。 バッテリー容量はセル電圧 (≒3.7V) 基準ですが、 USB 出力は 5V。 昇圧時に 10〜20% 程度のロスが出て、 さらにスマホ側の充電回路でもロスが生じます。 結果として単純な容量比 (20,000÷3,000≒6.7 回) より少ない回数になります。 本ツールの実効容量モードでこの目減りを試算できます。
Q. 直列と並列で Wh (エネルギー) は変わりますか?
同じセルを同じ本数使うなら、 直列でも並列でも合計 Wh は変わりません。 直列は電圧を増やし、 並列は容量 (mAh) を増やしますが、 エネルギー = 総容量 × 総電圧 はどちらでもセル本数に比例します。 違うのは「電圧か容量か、 どちらを増やすか」 という使い分けです。

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